ある店舗を例にすると、相場以上はまったくつけない方針で営業している店もあります。それでは、「あと1000円でも上げてくれたら売るのに」というお客様すら逃してしまいます。また、多くの店では祖利率が設定されています。バッグなら30%、時計なら15%の粗利を取る、という風に。でも、時計などは単価が高いので、利益を取るところ。だから粗利15%に設定すると、割といい値段になります。でもそれ以上はダメ。少しでも上回る場合は、必ず上司に相談しなければならない。粗利率を設定するのはいいのですが、頑なにそれを崩さないというのも問題ありです。単価が大きい場合、あと1000円とかになると、もう気持ちの問題。そのわずか1000円に確認を取るような店にはしたくなかったのです。だから某質屋では、表の粗利率と裏の粗利率を別個に設定しました。たとえば、通常はバッグだと、どの質屋さんも30%取るところを、自分の判断で最大20%まで下げていいよ、と。その10%が裁量枠です。経営者が自ら番頭に立っていたら、絶対同じことをすると思うんです。粗利率を下げてでも、欲しい商品なら買う。それと同じことをスタッフに認めているだけのこと。