シワは女性の美しさの最大の敵であるような扱いを受けている。しかし、心の持ち方や考え方で、かなりシワの受け取り方が人によってちがっているようである。いずれにせよ、人が年をとっていくにつれて、シワのできるのを防げるわけでもない。またシワがあるからといって、その人の顔が美しくみえないわけでもない。とにかくシワはその人の年輪を現しているもので、それがあるからこそ、年齢にふさわしい美しさが生まれるのである。例えば60歳の女性に1つのシワもなかったら、それは逆に化物(ばけもの)である。
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そうしてシワができる年齢の女性の美しさは、その人の個性の美しさであることも忘れてはならない。つまり、内からの美しさが、シワのみにくさをかえてくれるものである点に思いをいたすべきである。それを、無理にどんな犠牲を払っても消そうとするところに、シワの手当の悲劇がひそんでいるのである。その手当で、自分をみにくくして、相談をうけにくる人も少なくない。つまり私たち皮膚科医からみると、シワの手当は、そのあらかくしにあるのではなくて、それを自分のもち味で、年齢相応の美しいものに変える、気持ちのもちようにあるといえるのである。